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寅歳 都をどりレポート

満開の桜に導かれた・・・

速報!  庚寅歳 都をどりと広隆寺・弥勒菩薩参拝

4月8・9・10と京都にて行われた、今回の「京都文化サロン」は、都の満開になった桜とともに、素晴らしい春の力を頂きました。
近年では最高の春の京都企画になり、日頃ご支援を頂いている皆様には、いち早くこの力をお分けしたいと、本レポートを作成致しました。是非、都の春の力を存分に感じて頂きたいと思います。
満開の桜と過ごした京都の滞在は、本物の「桜狩り」を体験できました。
まずは、8日の朝桜

京都北方に位置する社にて、これから始まる「都をどり」への勢いを存分に身に修めることができました。雲ひとつない晴天に朝桜が眩しいくらいです。日の光を浴びた桜の木が生き生きとしています。そして、西には月が出ています。絶妙の時間に最高の桜が、私たちの今日という一日を迎えてくれました。
朝桜

 さらに・・・どこからともなく「うぐいす」の声が聞こえてきます。この「うぐいす」の声・・・なぜ鳴いているのか・・・のちに始まる京都講演会で、秘密が明かされ大和人の深い思いに感激しました。

都をどりにて
歌舞練場
京都祇園歌舞練場の桜も満開で私たちを迎えてくれました。ここでも桜狩りです。
実は、桜が満開の時に「都をどり」を観賞できるのは初めての体験です。

すごい!!いつもの歌舞練場の雰囲気とはひと味もふた味も違います。そして、ここもあたたかい「ひかり」に包まれています。この光の中で桜が待ちわびていたかのように迎えてくれます。

そして、本年の都をどりが始まります。

やはり・・・第一声は鶴の一声でした。「み~や~こ~を~ど~り~は~」と三味線の君鶴さんの声です。私たちが本日の12:30の席で観賞することが決まり、「何としても私が第一声を!」と頑張ってくれた快挙です。君鶴さんの心が伝わり感激しました。これでこの都をどりは私たちのものになりました。この勢いはすべて頂けます。

都をどりの観賞のあと、大和古流当主 友常貴仁先生による、京都文化講演会です。新春から毎月開催し本年4回目の京都講演会は、京都の春の力を頂く深い講演会になりました。
ひとりづつ白扇を手に入れた私たちは、新たな縁起を頂いたのでした。
祇園の勝ち神扇
扇には「鶴」の一文字が書かれ、本年の「毘沙門天」の力を頂き、えびす神社の福娘(舞妓)の千社札が貼られました。
この舞妓は本日の都をどり出演者です。
本年ナンバーワンの舞妓が私たちのもとに・・・
そして、都をどりの軸の前で記念写真・・・
福娘
これで縁起がつかないはずはありません。
その後、夜桜を舞妓とともに・・・
もちろん、満開の桜が迎える白川の桜狩りです。
夜桜

9日は広隆寺・弥勒菩薩の参拝
いよいよ「ミトラ」の力を頂く破格な参拝です。
広隆寺

まず、仁王門前で門の入り方を学び、国宝の仏像を拝・・・・・・そして、やっと弥勒菩薩像にお目にかかれることになりました。この時間が重要です。大和古流当主友常先生のご指導なくしては何もわからない世界です。仏教について、仏像について・・・その意味がわからなくては、何も得ることが出来ないことがよくわかりました。

そして、弥勒菩薩像を前に、印を組み真言を唱えます。左右そして正面からその姿を拝んだ時、みるみる変わってくるのがわかりました。何かを感じました。凄い力です。理屈でなく、ただただ信じることの大切さがわかった気がしました。

この弥勒菩薩参拝は、5月の鴨川をどりに繋がっています。
実は、「未来を予知する力」「未来を開く力」がミトラの力であるからです。
そして、本年の鴨川をどりに毘沙門天を背負った芸舞妓がミトラの力を生み出すのです。

その夜、そのことを象徴する出来事が起こりました。
場所は祇園白川。そして黄昏時の桜狩り。
白川桜狩り

このような和歌(やまとうた)に出会いました。有名な歌ですが、読めますか?

かにかくに

日本人でありながら、日本に伝わる文字を読めなくなったばかりか、その意味さえも理解できていません。
古今和歌集の仮名序に「やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことのはとぞなれりける。」(紀貫之)
この文化はだんだんなくなりつつあります。
今回の京都文化サロンでは、「ことば」を学びました。そして、私たち日本人が日本人としての言葉を忘れていることに相当なショックを受けました。
その象徴的なことが、この文字が読めないことです。そしてそれどころか、意味もわかりません。

辰巳神社
祇園白川には枝垂れ桜が満開です。そして、辰巳神社の桜も満開です。

春の先斗町

四条から三条へそして、先斗町に入ると、歌舞練場が見えてきました。
幕末の歴史を伝える刀傷
5月1日から、この歌舞練場にて「鴨川をどり」が開催されます。そして・・この先斗町で今からおこることを予想できませんでした。

何と、気が付いてみたら・・・句会が始まりました。昼間「やま京」さんにて、購入したやまと歌を学ぶためのいくつかの道具がこの時とばかりに動き出しました。芸舞妓5人と私たちの7名による盛大な句会です。

大和古流当主友常先生のご指導により、句会が進められていきます。
芸妓のお姐さんが、「ホトトギス」の入選者であることもわかり、一層盛り上がりました。
そして・・・このように・・・

この日の句会は、大和古流当主 友常先生の手によって、翌日円通寺にて編纂されました。

俳句雑誌「うぐひす」誕生の瞬間

京都文化サロン俳諧「うぐひす」が産声をあげ誕生したのです。満開の桜の勢いの中で誕生した「うぐひす」は、5月鴨川をどりにてさらに発展するに違いありません。

日本文化は、やまとの言の葉を大切にする文化です。都をどりも鴨川をどりも「ことば」を感じなければ文化を感じることができません。日本人としての感性を磨くことが、商売繁盛や、家運隆盛につながる勝ち神様を身に宿すことになります。運がそこに来ているのに、縁が結べるのに、そこにあることに気づかずに通り過ぎていませんか。同じものを見ているのに、見えなければ何も生まれません。

春の句会の入選
そして、高浜虚子の句が残る円通寺にて、友常先生から「虎子」という俳号を賜りました。

まとめ
5月には「鴨川をどり」の京都企画を開催します。自らの身を運び「勝ち神」を身に宿す大切な機会です。文化を身に纏わなければ、激動の現代を生き抜き、未来を開くことができません。ビジネスにおいて、この瞬間を見抜く力、先を読む力、見えない力を味方にする力は極めて重要ですが、そのためには「文化」を体験することです。
春を呼ぶ「都をどり」から初夏を感じる「鴨川をどり」へと続いていくのです。
本年最高の京都文化サロン「鴨川をどり」はいよいよ開幕です。

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